昭和シミュレーター、シェンムーは面白かったのか? その1 【ウルトラゲーム批評 vol.2】
どうも、おづきでっす!!
今回は、莫大な規模の予算をかけて作成して、ゲームハード会社だったセガを撤退させてしまった、賛否両論のゲーム批評となります。
シェンムーは、1999年に発売されたゲームでして、1999年に発売したけど、1980年の横須賀という舞台から始まるという、ややこしいゲームです。
このゲームがなぜ好きなのか?
ポイントを書いてみました。
- 不便さも含めて、昭和を体験できる。
- 舞台もさることながら、二度と作れないゲーム。
- 時代背景もさることながら、昔はこんな人いっぱいいた。
- 会話が豊富すぎる。
- これだけのものを、4ギガバイト内によく収めたなぁ。
- 昔のSEGAは、開発規模含めておかしかったというモノの「集大成」
シェンムーというゲームを知らない方に、どんなゲームなのか?
このゲームのコンセプトは、バーチャファイターRPGという、コンセプトでした。
当時はツイッターやSNSなどもなく、インターネットというものは、少し出回っていた時代。
通信回線の最高速度は、ADSL(平成の子は絶対に調べないと分からない)と言われた時代。
当時、ゲーム業界のプロモーションはどう行うかというと、東京ゲームショウよりも、一本のゲームの為に会場を借りて認知するという、効率が悪くて豪勢なプロモーションだったのです。
パシフィコ横浜を借り切って、行ったそうです。
いやー、今だったら、せいぜい東京ゲームショウでコーナーの一角を借りて、発表する時代です。
どれだけ盛大に行ったかが伺えますよね?
セガの大ファンであるおづきは、当時は知らなくて、プロモーションに足を運んだことはなかったです。
行ってみれば良かったと今は後悔しています。
シェンムー2は行ったことがあったんですけどね。
で、社運をかけた超挑戦的なプロジェクトが、プロジェクトバークレイ。
後ほどのシェンムーだったわけです。
最新ハードのドリームキャストですが、ネット通信対応で、LANケーブルを差し込めるハードでして、当時ではとんでもない高性能なゲームハードだったんです。
で、シェンムー1が出たとき、おづきは専門学校の学生でした。
皆、プロモーションの期待感が上回りすぎたのか、シェンムーがいざ発売してみると、クラスメート達は「クソゲー」と言っている人がほとんど。
不便、動作がモッサリ、操作感も悪い。
お金をかけた割には、話が中途半端(当時は十八章まで話を進める予定でした)
通行人がジャマとか、色々と不満、不便な点をホテルのクレームの如く皆さん言っていたのは、よく覚えていました。
が、おづきは何故かこのゲームを十回以上クリアーしてます。
それは、なぜか?
話しは単純だけど、昭和そのもの(良い意味で不便)を体験できたからと、言うものです。
シェンムー1のコンセプトは、便利さをわざと排除したゲームデザインとなってます。
これが、二極化する要素であり、素晴らしいリアリティと感じるか、めんどくせーと感じるかの議論を招いてしまいました。
でもね、おづきはセガに感謝しております。
これは、一種の昭和シュミレーターだと思えば、全部納得がいきます。
平成、令和、その次の世代には、分からないものを、そのままゲームに落とし込んでいるゲームなど、そうそうにはない。
というか、今後、一切でないと言い切れます。
ゲームは本来不便なものです。
RPGだって、初っ端から魔王倒せるようにデザインすればいいし、ポケモンだって全部のポケモンが入っている物を実装すればいいんです。
が、なぜか皆その世界でわざわざレベル上げを楽しんだりしております。
人間は、積み上げるものが好きなんですよね。
不便ですよね?
おづきは、昭和の世代なので、その面倒さは実感しております。
ゲームは面倒くさいものなのです。
で、システム周りは最低限不便を排除するゲームが、今のゲームのゲームデザインとなっております。
分かりやすく言えば、キャラクターを移動するにはその場に移動するジャンプシステムを使えばいい。
移動させる時間をなくさせればいいんです。
が、シェンムーの探索は、全部移動しなければいけないわけです。
不便、余りにも不便すぎる。
シェンムー1は、操作性も煩わしく、物語はとってもスロースターター。
人々の生活感もまた、ゆっくりとしているんですね。
チャリンコこいでいる人とぶつかっては、止まったり、階段に登ろうものならば、1キャラ分しか登ったり降りたりできなかったりなど、今の子供たちがプレーするとしたら、キレること間違いなし。
でもね、昭和はまさに、こんな感じだったわけなんです。
携帯電話もない、連絡手段は実家から連絡するか、公衆電話からしか電話することができませんでした。
待ち合わせは、電話ボックスや、団地の前や、近所の駄菓子屋。
シェンムーもまたリアリティを追求しすぎた結果、実家や公衆電話からしか電話できないようになっております。
近所の駄菓子屋に子供がたむろしていたりして、なぜか普通に話しかけることが可能。
聞くと、どうやらガチャガチャがしたいようで。
図々しく「ねぇねぇ、お兄ちゃんガチャガチャおごってよー」とか言ったりもする。
電話するときも、わざわざタバコ屋に足を運んで、指で番号を回すという。
今でも、ジーコロ電話はありますけど(銀行などで、緊急用の電話でしたらまだあるとのこと)一般家庭ではほぼ絶滅している電話機です。
不便ですなー。
小物にも非常にこだわっていて、ジュースなども当時のデザインに合わせているという、無駄なこだわりよう。(ただし、ドリームキャスト版のみ)
全てが、昭和の時間をそのままゲームに落とし込んでいると思う。
世界のスピードと当時の日本のスピードにはひょっとしたら、温度差があったかもしれない。
情報と言えば、皆はスマホで検索、その場でわかる。
SNSを利用すれば、あっという間に分かってしまう。
昭和の時代は、そこら辺のおばちゃんたちの噂話のみ。
その噂話が、またリアリティすぎる。
何々さんが、腰を痛めたそうよ。とか、あの子、いつも元気ないのよとか、、、。
脚本そのものが昭和という道具になっているという。
そこら辺の老人に話しかけても、日本語の使い方が凄くキレイですね。
日本語の再勉強にも使えるような気もします。
現代とは違って、正しい日本語を正しく使う、礼儀正しい人がもっと多かったですね。
セリフのこだわりが凄すぎて、このようなゲーム二度と作れないでしょうね。
ストーリーの概要としては、父親の敵討ち。はい、終わり。
父親を殺害した拳法家のあとを追っていくという凄く単純なストーリーです。
物語を単純にすることで、世界観そのものにスッと入れるようになっているのではないかということです。
意図的に昭和をそのまま落とし込みたかったなのではないのかと、おづきは勘ぐってしまう訳なんです。
これも、賛否両論になったところではあるのですが、主人公は探索をしている間、朝から夜まで探索します。
もっと探索したいよーと、思っても、時間になれば必ず家に帰って、睡眠をとってからまた探索に行くという。
当時は、衝撃的でした。
ドラクエならば宿で休む。
ファイナルファンタジーだったら、セーブポイントでセーブする。
シャンムーは、家に一度帰ってからセーブできるようになって、また探索に出かける。
帰宅するRPG。
こういうシステムって、難しいところではあるんですが、日常的過ぎるとゲームとしての成立というよりもシミュレーターよりになってしまっているという。
それはそれで面白いんでしょうが、どうしても、、、、地味になってしまう。
後程、海外に向けてシェンムーが発売されていくうちに、そこら辺の作りこみが評価されて最終的にはシェンムー3というクラウドファンディング(ファンたちがクリエイターに投資する)向けに奇跡の発売となるわけなのですが、、、、、。
話しが逸れてしまうので、戻します。
音楽もシーンごとに溶け込むような音楽なので、スローペースな曲が多く、(もちろん、後半は盛り上がるところは盛り上がります)昭和の感覚がそのまま落とし込まれています。
3Dで表現されていて、当時では不可能であった、全キャラに話しかけると全員それなりのセリフが用意されております。
一人一人のセリフが丁寧に作りこまれており、例えば肉屋の人に話しかけると、、、、。
「なんだ、リョウか(主人公の名前)。どうしたんだ?またうちの子供と遊んでくれよ、、、、」
という風に、キャラクターのバックボーンが語られるというものとなっております。
このゲームにやりこみ要素は一応ありますが、凄く単調な事しかできません。(技を練習し続けるとレベルが上がって、技のモーションが変化します)
むしろ、おづきの中でのやり込み要素は、キャラクター(NPC)の
全部のセリフを探すというものになっていましたね。
それと、、、、。
打倒、チャイ!!
その様を、おづきは収録していました。
このハゲ、マジで強いんですよ。ww
1の最終ボスよりも、最終ボスなんです。
反応速度はメチャクチャ速い、
しかもあらゆる攻撃をいなす。
最強なんですよ。
あ、パクパク食っているのは、香港行きのチケットです。ww
やっぱ、食うなよ!!!
つえええええ!!
では、TAKE2!!
次こそ、ぶっ倒す!!
よっしゃあああああ!!
倒した!!(盛大なネタバレ)
1は体験版みたいなもので、途中、ある程度展開は分岐するものの一本道。
世界観の広がりもミニマム。
操作性も悪い。
ストーリーも単純。
だけど、、、、
昭和を体験したいなら、これしかない!!
そういう意味でしたら、シェンムー1をオススメします!!
昭和生まれの人がゲームをすれば、あったなー、こういう電話機や、あー、こんなお店、あのときはこんな変な飲食店あったなー。
など、ノスタルジックに浸るもよし。
令和生まれの子たちには、昭和を介したコミュニケーションツールとしても使用可能です。
見た目が、斬新なガジェットだらけですからね。
だって、ジーコロ電話機なんてもうないですからね。
プッシュホンですら、ないですし。。。。
自転車で岡持ち持っている中華料理店も少なくなったでしょうし(2022年2月現在、ウーバーイーツなどの発展が伴っているため)懐かしいゲーム筐体もないと思いますし、、、、、。
ちなみにですが、シェンムー1では、ゲームセンター入って、昔のセガの筐体で遊べるというのも魅力のうちなのではないでしょうか?
ゲームの中で、レトロゲームできるなんてまあステキww
おづきがゲームプレイですね。ww
昔は、ゲームセンターに一台は絶対あったパンチングマシーン。
二回目のレビューでありながら、続編も作成します。
その2へ、続く!!
リンクもたくさん貼っておきます。
もし、プレイしましたら、感想なども待っていますんで!!
それでは!!
グラッチェディオス!!!!!